研究業績:論文
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■ 「福澤諭吉『民情一新』と「文明の利器」」『三田評論』2025年3月号.
■ 「逓信省財政と産業政策, 1885〜1940」『郵政博物館研究紀要』第16号, 2025年3月.
■ 'The formation of the infrastructure for industrialization', in Takeshi Abe et.al, Economic history of Japan 1860-1914: The age of industrilization (The economic history of Japan, 1600-1990, vol.2), Oxford University Press, 2025 (forthcoming).
■ 'Capital movements and the development of foreign trade', in Takeshi Abe et.al, Economic history of Japan 1860-1914: The age of industrilization (The economic history of Japan, 1600-1990, vol.2), Oxford University Press, 2025 (forthcoming)..
■ 「石橋湛山と有澤廣巳の戦後日本経済論」『日本経済思想史研究』第20号, 2020年3月.
■ 「<平成>経済史30年」『日本歴史』2019年6月号(小特集「平成史の可能性」)吉川弘文館, 2019年5月.
■ 慶應義塾ウェーランド経済書講述記念講演会<講演録>「福澤桃介と松永安左エ門」『三田評論』2016年7月号.
■ 'From firewood to coal: deforestation and the development of the silk reeling industry in modern Japan' (with Izumi Yamada), in S. Sugiyama (ed.), Economic history of energy and environment, Tokyo: Springer, 2015.
■ 「日本の石炭産業:重要産業から衰退産業へ」(牛島利明と共同執筆)杉山伸也・牛島利明編『日本石炭産業の衰退』慶應義塾大学出版会, 2012年12月, 序章.
■ 「『傾斜生産』構想と資材・労働力・資金問題」杉山伸也・牛島利明編『日本石炭産業の衰退<』慶應義塾大学出版会, 2012年12月, 第2章.
■ 「『日本石炭産業関連資料コレクション』」(岡本聖と共同執筆)杉山伸也・牛島利明編『日本石炭産業の衰退』慶應義塾大学出版会, 2012年12月, 補論.
■ 「明治政府の経済政策:構想と現実」『1910年, それ以前の100年:韓国と日本の西洋文明受容』(韓国語)景仁文化社, 2011年3月.
■ 「条約体制と居留地貿易」『東アジア近代史』第13号, 2010年3月.
■ 「外国商人の活動」阿部武司・中村尚史編『講座日本経営史』第2巻, ミネルヴァ書房, 2010年1月.
■ 「馬場辰猪と久米弘行:『馬場辰猪全集』未収録の英文資料」福澤諭吉協会『福澤手帖』142号, 2009年9月.
井上準之助の思想的変化を, 日清戦後経営期以降の井上の経歴に重ねあわせ, とくに第一次大戦以降の横浜正金銀行頭取および日本銀行総裁としての井上の日本経済に対する認識, および国際金融家としての井上の欧米およびアジア認識の変化を跡づけながら, 金解禁論をふくむ井上の経済論における世界と日本を結ぶ内在的論理を析出し, 日本経済の構造改革・再生の視点から井上財政の再評価と井上暗殺の国際的意味を検討した論文.
「貨幣制度調査会報告」の詳細な検討を通じて, 「報告」の個々の記述や統計データとのあいだに多くの不整合がみられることを指摘し, その意味を考察した論文.
■ 'Singapore', in John J. McCusker (ed), Economic history of world trade, Macmillan, 2005.
■「流通ネットワークからみた『明治維新』」『環【歴史・環境・文明】』13号, 藤原書店, 2003年春.
■ 'Anglo-Japanese economic relations in historical perspective, 1600〜2000:trade and industry, finance, technology and the industrial challenge', in Janet Hunter and S. Sugiyama(eds), The history of Anglo-Japanese relations, 1600〜2000, volume 4:economic and business relations, London:Palgrave, 2001, Chap. 1.
1600〜2000年のうち, 1600年から1937年までの日英経済関係史を, 「貿易と産業」「金融」「技術」「産業的挑戦」をキイワードとして概観した論稿.「日英経済関係史, 1600〜2000年」の英語版.
■「疫病と人口:幕末・維新期の日本」速水融・鬼頭宏・友部謙一編『歴史人口学のフロンティア』東洋経済新報社, 2001年10月, 第4章.
「幕末開港と疫病:異文化接触と人口」(速水融・町田洋編『人口・疫病・災害』(講座「文明と環境」第7巻,朝倉書店, 1995年, 第7章)を改稿したもので, 徳川期から明治中期における伝染病の趨勢を検討し, 伝染病の流通経路や人口動態への影響を分析している.
■ 「通信ネットワークと地方経済:明治期長野県の郵便と電信を中心に」『郵便史研究』第12号, 2001年10月.
主に『長野県統計書』を利用して, 明治期の長野県における郵便・電信ネットワークの形成とその利用状況について検討したもの.
■ 'Commercial networks in modern Asia, 1850〜1950', in Masao Nakamura (ed.), Japan in the global age, Vancouver:The Centre for Japanese Research,The University of British Columbia, 2001, Chap.5.
第13回カナダ日本研究協会での報告(2000年10月,ブリティッシュ・コロンビア大学)で, アジアにおける経済ネットワークの歴史的重要性を指摘したもの.
■ 「日英経済関係史,1600〜2000年」(共同執筆), 杉山伸也/ジャネット・ハンター編『日英交流史』第4巻:経済, 東京大学出版会, 2001年, 第1章.
1600〜2000年のうち, 1600年から1937年までの日英経済関係史を, 「貿易と産業」「金融」「技術」「産業的挑戦」をキイワードとして概観したもの.
■ 'Marketing and Competition in China, 1895-1932:The Taikoo Sugar Refinery', in S. Sugiyama and Linda Grove (eds), Commercial networks in modern Asia (Richmond, Surrey:Curzon Press, 2001), 第7章.
スワイア商会文書の太古糖房関係資料を利用して, 1895〜1932年の中国砂糖市場における太古糖房の活動と市場戦略の変化を日本糖の進出との関連で検討したもの.
19世紀末〜20世紀初めの諏訪地方における燃料問題の検討を通じて, 製糸業の発展と山林の荒廃との関係と, 薪炭から石炭へのエネルギーの転換の過程を明らかにしたもの.
■ 「近代アジアの流通ネットワーク」(リンダ・グローブと共同執筆)杉山伸也/リンダ・グローブ編『近代アジアの流通ネットワーク』創文社, 1999年, 序章.
アジアにおける経済ネットワーク研究のフレームワークを提示し, 本書の内容にそくしてアジアにおける流通ネットワークの機能と実態を概観したもの.
■ 「スワイア商会の販売ネットワーク」杉山伸也/リンダ・グローブ編『近代アジアの流通ネットワーク』創文社, 1999年, 第7章.
スワイア商会文書の太古糖房関係資料を利用して, 1895〜1932年の中国砂糖市場における太古糖房の活動と市場戦略の変化を, 日本糖の進出との関連で検討したもの.
■ 「外圧論(植民地化の危機について)」, 「ブロック化と国際経済摩擦」
鳥海靖・松尾正人・小風秀雅編『日本近現代史研究事典』東京堂出版, 1999年.
■ 「貿易と資本移動」西川俊作・尾高煌之助・斎藤修編『日本経済の200年』日本評論社, 1996年, 第9章.
徳川期から現代までの日本の貿易の趨勢を検討, 概観したもの.
■ 「幕末開港と疫病:異文化接触と人口」速水融・町田洋編『人口・疫病・災害』(講座「文明と環境」第7巻)朝倉書店, 1995年, 第7章.
徳川期から明治中期における伝染病の趨勢を検討し, 伝染病の流通経路や人口動態への影響を分析したもの.
■ 'The expansion of Japan's cotton textile exports into Southeast Asia', in S.Sugiyama and M.C.Guerrero (eds), International commercial rivalry in Southeast Asia in the interwar period (New Haven: Yale University Southeast Asia Monograph, No.39, 1994), 第2章.
戦間期における日本の綿貿易の国内的要因と, それが引き起こした経済摩擦を日印会商・日英会商・日蘭会商に焦点をあてて分析したもの.
■ 「情報ネットワークと地方経済」『年報近代日本研究』第14号(明治維新の革新と連続)山川出版社, 1992年.
幕末〜明治期における郵便・電信による情報ネットワークの形成と地方経済との関係を, 製糸業地群馬県を例にして検討したもの.
■ 「情報の経済史」社会経済史学会編『社会経済史学の課題と展望』有斐閣, 1992年, 第25章.
情報の経済史に関する研究動向を概説し, 今後の研究の課題と展望をまとめたもの.
■ 「日本の綿製品輸出と貿易摩擦」杉山伸也/イアン・ブラウン編『戦間期東南アジアの経済摩擦』同文舘, 1990年, 第3章.
戦間期における日本の綿貿易の国内的要因と, それが引き起こした経済摩擦を日印会商・日英会商・日蘭会商に焦点をあてて分析したもの.正田健一郎編『日本における近代社会の形成』(三嶺書房,1995年)に第15章「戦前期東南アジアの経済摩擦:日本の綿製品輸出をめぐって」として再録.
■ 「情報革命」西川俊作・山本有造編『日本経済史』第5巻(産業化の時代・下)岩波書店, 1990年, 第9章.
幕末〜明治期における情報インフラの形成と意味を, 郵便・電信・電話について検討し, 情報の経済史への第1次接近を試みたもの.
■ 「国際環境と外国貿易」梅村又次・山本有造編『日本経済史』第3巻(開港と維新)岩波書店, 1989年, 第4章.
幕末〜明治期における日本の貿易の発展について, 国際環境との関係を通して貿易主体・機構・市場に焦点をあてて概観したもの.
■ 「19世紀後半期における東アジア精糖市場の構造:香港精糖業の発展と日本市場」速水融・斎藤修・杉山伸也編『徳川社会からの展望:発展・構造・国際関係』同文舘, 1989年, 第14章.
徳川期研究の動向と, ジャーディン・マセソン商会文書およびスワイア商会文書を利用して, 19世紀後半期における東アジアの精糖市場の構造を香港精糖業の発展と日本の砂糖市場の関係を中心に明らかにしたもの.
■ 「国家の可能性を超えて」岩波講座『転換期における人間』第5巻(国家とは)岩波書店, 1989年, 第5章.
近代以降における国際経済システム・地域経済統合・多国籍企業の形成と歴史を概観したもの.
■ 「イギリス商社研究史の動向と課題」横浜居留地研究会編『横浜居留地の諸相』横浜開港資料館, 1989年, 第7章.
19世紀後半期〜20世紀初期の東アジアにおける外国商社の活動に関する1次資料の紹介と研究動向および課題を簡潔に記したもの.
■ 「アメリカにおける馬場辰猪」『福沢諭吉年鑑』第15号, 1988年10月.
外交史料館所蔵の関係資料等の1次資料を利用して, アメリカにおける馬場辰猪の行動を明らかにし, その政治史的・思想史的意味を考察したもの.
■ 'Textile marketing in East Asia, 1860-1914', Textile history, vol.19, no.2, October 1988.
1860〜1914年の中国および日本の市場システムとその機能を検討し, 繊維製品に関する欧米商社と日本商社のマーケティングの方法を比較・検討したもの.
■ 'A British trading firm in the Far East: John Swire & Sons, 1867-1914', in S. Yonekawa and H. Yoshihara (eds), Business history of general trading companies , Tokyo: University of Tokyo Press, 1987.
イギリスの総合商社スワイア商会の中国を中心とする活動を, 同商会の文書を利用して分析したもの.
■ 'The impact of the opening of the ports on domestic Japanese industry: The case of silk and cotton', Economic studies quarterly, vol.38, no.4, December 1987.
主要在来産業(製糸業と綿業)に対する開港の影響を分析したもの.
■ 「日本綿製品のアジア市場進出とイギリス資本の反応(1890〜1940) :マンチェスター商業会議所資料を中心として」清水元編『両大戦間期日本・東南アジア関係の諸相』アジア経済研究所, 1986年.
戦間期における日本綿製品のアジア市場への進出を, マンチェスター商業会議所がどのように認識し, 対応していたかを, マンチェスター商業会議所資料を中心に分析したもの.
■ (研究ノート)「明治前期における郵便ネットワ−ク:<情報>の経済史T」『三田学会雑誌』第79巻第3号, 1986年8月.
情報の経済史への試みとして, 明治前期における郵便ネットワークの実態を府県レベルで数量的に比較・検討し, その特徴を分析したもの.
■ 「東アジアにおける<外圧>の構造」『歴史学研究』第560号, 1986年10月.
19世紀半ばの東アジアにおける「外圧」の実態を, イギリスの対外政策・国内財政政策との関係で明らかにし, 通説を批判したもの.
■ 'Japan's Trade with Korea, 1876-1895, as reflected in British Sources', Aspects of Anglo-Korean Relations, Part 2, ICERD, London School of Economics, May 1984.>/ul>
明治初期における日本と朝鮮との貿易関係を, 中国海関資料・イギリス領事報告等を利用して再検討したもの.
■ 'Thomas B. Glover: A British merchant in Japan, 1861-1870', Business history, vol.26, no.2, July 1984.
19世紀半ばにおけるイギリス人貿易商トマス・グラバーの活動を, ジャーディン・マセソン商会文書・オランダ貿易会社資料等を利用して, イギリスの対外膨張との関連で実証的に明らかにしたもの.
■ 「日本製糸業の発展と海外市場」『三田学会雑誌』第76巻第2号, 1983年6月.
幕末〜明治期における日本の生糸輸出の発展について, 主たる輸出先であったヨーロッパおよびアメリカ生糸市場における競争関係の分析を通じて, 日本糸輸出増大の国内的国際的要因をあきらかにしたもの.
■ 「日本石炭業の発展とアジア石炭市場」『季刊現代経済』第47号, 1982年4月.
幕末〜明治期における日本の石炭輸出の発展について, 主たる輸出先であった上海・香港・シンガポールの3大石炭市場における競争関係の分析を通じて, 日本炭輸出増大の国内的国際的要因をあきらかにしたもの.
■ 「グラバー商会:幕末・維新期の長崎貿易と外商」近代日本研究会編『年報近代日本研究』第3号, 山川出版社, 1981年11月.
■ 「グラバー商会(2):明治初期における外商の活動」近代日本研究会編『年報近代日本研究』第4号, 山川出版社, 1982年10月.
幕末・明治初期におけるイギリス人貿易商トマス・グラバーの活動を, ジャーディン・マセソン商会文書・オランダ貿易会社資料等を利用して実証的に明らかにしたもの.2論文ともに, 藤野保編『九州近世史研究叢書』第6巻「九州と外交・貿易・キリシタン(II) 」(国書刊行会, 1985年)第9章として再録.
ジャーディン・マセソン商会文書等を利用して, 幕末・明治初期における日本の生糸輸出の発展を, ロンドン・リヨン生糸市場の動向との関係で数量的に明らかにし, 通説を批判したもの.
イギリス領事報告およびジャーディン・マセソン文書を利用して, 幕末・明治初期の日本の石炭輸出の動向を蒸気船運航の増加にともなう上海石炭市場の発展との関係で分析したもの.のち新保博・安場保吉編『近代移行期の日本経済』数量経済史論集2(日本経済新聞社, 1979年)に第11章「幕末・明治初期の石炭輸出と上海石炭市場」として再録.